はじまりは、あの日のせりあがり 1幕〜幕間
前回のブログに書いたように
宙組アナスタシアへの魅力的なお誘いを受けた12月中旬。
二つ返事で
「ぜひに!!!!!」
と食いつきたいところ、秒リプはがつがつしすぎか…と30分じっくりと間をおいて
「素敵なご連絡ありがとうございます😊…」
と落ち着いた大人の顔(←)でお返事し無事、宙組デビューが決定。
私が 直近で、はいからさんを観劇していたことを知っていてくださってお声がけしてくれたそう。
本当にありがたいご縁だな…としみじみしながらも、決戦(?)の日まで既に1か月を切っていた。
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☆公演に向けての予習
幸い梅芸アナスタシアを観ていたことでストーリー展開や登場人物はちゃんと理解していたので、観るにあたっての予習は最小限に。
〇公式でアップされていた歌唱動画の視聴
「ディミトリにMy petersburg・Everything to Win以外の曲が!?!?」
「Journy to the pastがデュエットに…⁉」
「グレブさんの眉間の皺と犬歯のかわいさのギャップ…!」
【宝塚歌劇】宙組「アナスタシア」歌唱フル動画【三井住友カード公式】
〇フォロワさんの推しの方の把握
出番や目印などをご教示いただいたのでそれをひたすら頭に叩き込む。
しかし私、実は過去2回の宝塚観劇は2階から観ていたこともあって皆さん同じようなお顔に見えてしまっていて
(ただ単に私がポンコツなだけ、、ごめんなさい)
演目が初見ではないとはいえ宝塚版は初めてだし、ちゃんと見逃さずに見分けられるだろか…と不安に思いつつ
「少しでも注目ポイントあったら楽しめるかと思って!」
というフォロワさんのありがたい言葉にそりゃもう 全力で応えたい!!!!と必死にいただいた参考画像とにらめっこした。
ほんっとうに顔がいいな!!(n度目)
そうして2020年は無事に仕事を納め、新年を迎え例のおみくじを引き…(前回の記事 参照)いよいよ明日!という日に
「2度目の緊急事態宣言の発令」
日々の感染者数の増加を見ていてまぁ出すだろうよと冷静に受け止める一方で
” 無事に観れますように、どうか観れますように ”
とそれだけを祈って過ごしていた。
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☆迎えた公演当日
中止の連絡が来ていないことにホッとし、いそいそと準備を始める。
宝塚を観るときは
・スカート(orスカンツ)
・ヒールのある靴
というmyルールがある。
なんとなく宝塚をホームにされている方の雰囲気がマダム、というかお上品な方々やお綺麗な方が多いイメージなので少しでも郷に郷!しようと、いつも履きなれないアイテムを身につけ精一杯背筋をしゃんとさせて(足元はグラグラ) ”何度か来たことありますよ”風を必死に装い日比谷に降り立った。
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〇いざ、劇場の中へ
「当日まで座席位置は分からない」と教えてもらっていたのだが手元にいただいたチケットを見るとなんと、1階。
さらに
あれ?結構前では?
いやまて、 落ち着け。
同じ座席番号でも劇場の横の幅や座席の角度によって見え方が劇場によって全然違うことは理解しているだろう?
と、いきなり荒ぶりはじめた自分の心に言い聞かせる。
ただでさえ人生3回目の宝塚劇場。
お邪魔します、の気持ちは拭えず緊張感がすぐにムクムクと復活。
なのでこの時点では
”アナスタシアが、また観れるんだな…“
と純粋に観劇できる喜びと少々の緊張を噛みしめエントランスを通過した。
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前回の花組公演の際
ここはなんだ?と思っていた入口近くにあるキャトルレーヴ。
整理券をもらわないと入場できないという学びを得ていたので
行かないかもしれないけど、入る権利はもらっておいた方がよいだろうなと終演後の整理券をいただく。
今となってはナイス判断だった、この時の私。
もともと公演グッズの類は大好きで、シークレットチャームなどの収集癖もある。
実はジャニショにも一時期、通っていた過去があるので外からちらり、と見えた壁際の写真たちに既にどこか親近感を感じながら客席を目指した。
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座席表を発見し、照らし合わせると
やはり間違いなく、紛うことなき前方。
このあたりで少しハクハクし始めるも、どちらというと端よりの席だったので見切れるかもしれないな、とちょっぴり覚悟していよいよ座席へ。
(@_@;)
( ノД=)ゴシゴシ
(;゚Д゚)
舞台、そこなんだが。え?
もちろん中央の舞台奥や銀橋とはそれなりに距離はあるが今までとは比べ物にならない近さだし、手前に伸びる入り捌けに使う道?は、もう、そこ。
ここに…来るの…?と大混乱である。
だって今まで、宝塚の舞台は ”見おろすもの” だったから。
それがギュイン!!!と距離詰められた感。
無理です!無理です!心の準備が!!と1人で内心ジタバタしていたけど
よし、とりあえず座って落ち着こう。
とフラフラしながら座ったら座席に置かれていた東京宝塚劇場20周年のブランケットに気付かず踏みつぶす始末。落ち着け。(無理)
もはや必死に装おうとしていた”何度か来たことありますよ”感はどこかに飛んでいき、
緊張感は最高潮に。
ひたすら身を縮めて、目の前に広がる幕と光ってなくても輝いて見えるミラーボールだけを凝視して開演を待った。
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初見の1幕のことは時間が経った今ふわっとしか思い出せない。
もっと書き留めておけばよかったなぁ。
とにかく
冒頭のオケが鳴った瞬間
数時間後の幕すら開くか分からないような異質な緊張感に包まれていた幻の3月のシアターオーブがブワァァァァァと蘇ってきて切なさや戸惑いも感じつつ
今から突然終わってしまった私のアナスタシアの続きが始まるんだな、と
掬い上げてもらったような気持ちになって冒頭30秒でマスクに涙が滴った。(早い)
やはり大好きなストーリーと頭に残る名曲の数々。
更に煌びやかさが増し、綺麗なコーラスも加わって。
変わらない
\ うるさい、だまらっしゃい!! /
を聞いて「名台詞!!w」と懐かしく思う一方
宝塚版で追加された
Learn to do itの旋律を準えつつ、ディミトリの焦燥が感じられるNevsky Prospectは、とても新鮮で大好きなシーンになった。
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そうして1幕が終わった時点で心から、宙組のアナスタシアが観れて良かったな…
と多幸感に包まれ、大満足で休憩へ。(35分…!?)
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そしてこの時
「そういえば宝塚のパンフレットには場面ごとに出演者載ってたな」
「1回しか観れないんだからフォロワさんの推しの場面、ちゃんと確認しよ」
と、普段ならネタバレを読まないように終演後に買うパンフレットを売店で購入。
珍しく2幕の流れを確認するのである。
「そっか、フィナーレはあるのか。」
「へぇ~真風さんや星風さんじゃない人がJourny to the past歌んだ」
「桜木みなとさん…どなただっけ…?あぁヴラドの方か」
「アーニャディマの心の機微を汲み取りながら、旅をそばで見守ってきたヴラドを演じていた人が歌うなんて…めっちゃ胸熱展開では!!!!🔥」
と心を滾らせ
「ヴラドの”始まりは、あの日のダンス…”の表情大好きだったなぁ…」
と過去に観た大澄さんヴラドや禅さんヴラドに思いを馳せつつ
「よ~し心得た!ヴラド役は…
桜木みなとさん…OK☆⌒d(´∀`)ノ」
その名をインプットした幕間終盤。
のちにこれが図らずも伏線となる。
これは、私が
”桜木みなとさん”という煌めきを浴びて
私生活がガラッと変わったお話。